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想像するだけで完璧な旅です。最上階のデッキに座り、髪を潮風になびかせ、手には冷たいフラッペ。濃い青のエーゲ海から、次の島の白いシルエットが水平線に現れます。島から島へ渡るギリシャ アイランドホッピングは、ギリシャの夏を象徴する旅のスタイルです。ただし、準備を怠ると現実はなかなか手厳しく、港を間違えたり、風で便が欠航したり、船酔いに悩まされたりして、楽園の旅が悪夢のような移動続きになることもあります。
うれしいことに、ギリシャのフェリー網は巨大で複雑ですが、ルールを知って使えばとても頼りになります。どの港から出るのか、どの船を選ぶのか、そして無理のないルートをどう組むのか。このあたりを押さえておけば大丈夫です。
この記事では、ギリシャのアイランドホッピングを楽しむための実践ガイドとして、アテネの港、フェリーの種類、チケットを買う時期と場所、飛行機との比較、5つの基本ルール、4つの定番ルートをまとめます。さっそく見ていきましょう。

詳しい旅行ガイドはこちら:ギリシャ旅行ガイド2026の観光ガイドと見どころ
この記事のポイント
- アテネには3つの港があります。大型のピレウスはキクラデス諸島、クレタ島、ドデカネス諸島行き。小規模なラフィーナはミコノス島、アンドロス島、ティノス島行きです。小さなラブリオもあります。出発港は必ず確認してください。
- 船は大きく2種類です。大型で安定したフェリー(Blue Star)は遅めですが、安くて運航が安定しています。高速カタマラン(SeaJets)は速い一方、高価で波の影響を受けやすい船です。
- チケットはオンラインで購入します。FerryhopperやFerries.grを使い、繁忙期は数か月前から予約してください。
- メルテミに注意が必要です。5〜9月に強い風が吹くと、高速カタマランは港に留まり、大型船だけが運航することがあります。
- 詰め込みすぎないことが大切です。10日間なら島は2〜3か所までにして、各島には最低3泊しましょう。
- 帰国前の最後の夜はアテネで過ごします。フェリーが欠航しても、フライトに乗り遅れにくくなります。
アテネの3つの港:どこから出発する?

初めて訪れる人がよくする失敗は、アテネには港が1つしかなく、出航の10分前に着けば船に乗れると思ってしまうことです。実際には違います。ギリシャの首都には3つの港があり、それぞれ規模も雰囲気も大きく異なります。
ピレウスはギリシャの海上交通の中心で、キクラデス諸島、クレタ島、ドデカネス諸島へ向かう船の多くがここから出ます。空港と中心部からは地下鉄3号線(青い路線)で直接アクセスできます。ただしピレウスは非常に広く、ゲートはE1〜E12まであり、ゲート同士が数km離れていることもあります。出発ゲートを必ず事前に確認し、船が待ってくれることはないので、少なくとも45分前には港に着いてください。
ラフィーナは空港に近い便利な選択肢です。アテネ空港から東海岸にある港まで、直通バスで約30分です。巨大で慌ただしいピレウスより小さく、分かりやすく、落ち着いています。ミコノス島、アンドロス島、ティノス島行きの船が出ています。3つ目で最も小さい港が、アッティカ半島南部のラブリオです。見落とされがちですが、ケア島とキトノス島への出発地点になっています。
大型フェリーと高速カタマランの違い

同じ航路でも、船によって所要時間と料金には大きな差があります。どの船に乗るかで旅の印象も変わるため、基本的には2種類から選ぶことになります。
大型フェリー(Blue Star Ferries、ANEK Lines)は、海に浮かぶ大きな集合住宅のような船です。とても大きくて速度は遅めですが、運航が安定しています。日光浴ができる屋外デッキ、レストラン、車用のガレージもあります。何より揺れに強いため、海が荒れても揺れをあまり感じません。チケットも安めです。ピレウス〜サントリーニ島は大型船で約8時間、料金は40〜50ユーロほどです。
高速カタマラン(SeaJets、Hellenic Seaways)は、海面を飛ぶように進みます。船内は飛行機に近く、指定席のある空調付き客室に座ります。外のデッキには出られないことも少なくありません。所要時間は半分ほどになりますが、料金はおよそ2倍で、波の影響をとても受けやすい船です。同じサントリーニ島行きでも4.5〜5時間で到着しますが、料金は60〜80ユーロほどかかります。
メルテミと船酔いに注意
5月中旬から9月中旬にかけて、エーゲ海ではメルテミと呼ばれる強い北風が吹きます。暑さを和らげてくれる風ですが、海には大きな波を起こします。ここで船の違いが出ます。メルテミが特に強い日は、高速カタマランが港に留まり欠航する一方、大型船は運航を続けます。
バスでも酔いやすい場合は、7月と8月の高速カタマランを避けたほうが安心です。船酔いを感じたら、下のデッキのチケットを取り、できるだけ船尾寄りの中央に座ってみてください。揺れが比較的小さい場所です。念のため、酔い止め薬も手元に置いておくと安心です。
チケットを買う場所とタイミング
港の窓口を何軒も回ってチケットを探す時代は終わりました。今はオンラインで手配するのが一般的です。信頼できる比較サイトはFerryhopper.comとFerries.grで、複数の船会社をまとめて確認できます。複雑な旅程も組めますし、電子チケットをスマートフォンに保存することも可能です。
購入時期はどうでしょうか。繁忙期の7月、8月とギリシャの祝祭日周辺は、数週間から数か月前に予約してください。特に8月の聖母被昇天祭の前後は、船が早く売り切れます。5月や10月なら、乗船券は数日前、場合によっては現地で購入しても間に合います。オフシーズンの11月〜3月は、運航本数が大幅に減る点に注意が必要です。小さな島へは週1便しかないこともあります。
飛行機とフェリー、どちらが便利?
休暇が1週間しかない場合など、船で丸1日過ごすのが合理的でないこともあります。ギリシャには国内線のネットワークがあり、Aegean、Olympic、Sky Expressなどを利用できます。航空券は早めに予約すれば50〜120ユーロほどです。よく使われるルートを簡単に比較してみましょう。
| ルート | フェリー(時間・料金) | 飛行機(時間・料金) |
|---|---|---|
| アテネ〜サントリーニ島 | 4.5〜8時間/40〜80ユーロ | 45分/50〜120ユーロ |
| アテネ〜ミコノス島 | 2.5〜5時間/35〜70ユーロ | 40分/50〜110ユーロ |
| アテネ〜クレタ島 | 9〜11時間(夜行が多い)/40ユーロ〜 | 50分/50〜100ユーロ |
| サントリーニ島〜ミコノス島 | 2〜3時間/60〜90ユーロ | 直行便はほとんどありません |
アテネから遠い場所へ移動するなら、飛行機が便利です。一方、島と島の間、たとえばナクソス島〜パロス島の移動では、フェリーが現実的で、ほかに選択肢がない場合もあります。
アイランドホッピングの5つの基本ルール
次のルールを破ると、余計な出費や疲労につながります。できるだけ守って計画しましょう。
- 3泊ルール。1泊や2泊だけで島を移動する計画は避けてください。荷造り、チェックアウト、港までの移動、乗船、新しい宿探しで、移動だけでも半日ほどかかります。島を楽しむには3泊が最低ラインです。
- 欲張りすぎないこと。「10日間あれば5島行ける」と考えるのは間違いです。実際には疲れ切ってしまい、島の印象も一つの風景のように混ざってしまいます。10日間なら島は2〜3か所までがおすすめです。
- 同じ島のグループ内で旅すること。フェリーはキクラデス諸島、イオニア諸島、ドデカネス諸島など、同じグループ内ではよく機能します。西のコルフ島と東のロードス島を1回の旅行で組み合わせるのは、移動がとても大変です。アテネ経由の飛行機が必要になります。
- 帰国前に余裕を持つこと。帰国便の前夜は、必ずアテネ、または空港のある島で泊まってください。メルテミが強くて船が出なければ、航空券を無駄にすることになります。
- メルテミを甘く見ないこと。7月と8月はBlue Starのような大型船を優先すると安心です。時間はかかりますが、運航する可能性は高くなります。
定番ルート:どの島へ行く?

島の組み合わせに迷ったら、移動のしやすさと旅の充実度を両立できる次の4ルートがおすすめです。
初めての王道ルート(10日間)
アテネ→ミコノス島→ナクソス島→サントリーニ島→飛行機で帰国。初めてギリシャを訪れ、代表的な島を見たい人にぴったりの王道です。パーティーとぜいたくな雰囲気のミコノス島から始め、グルメとビーチが魅力のナクソス島へ移動します。最後はドラマチックな景観のサントリーニ島で締めくくり、帰りは飛行機で時間を節約します。
家族でゆったり楽しむルート(7〜10日間)
アテネ→パロス島→ナクソス島。子ども連れなら、何時間も船に乗る必要はありません。パロス島とナクソス島は近く、フェリーでわずか45分です。ナクソス島には遠浅の海と細かな砂が広がるアギオス・ゲオルギオス・ビーチがあり、家族旅行に向いています。
西イオニア諸島ルート(7日間)
ケファロニア島→レフカダ島。緑豊かな風景とターコイズブルーの海が好きなら、イオニア諸島がおすすめです。ケファロニア島のフィスカルドからレフカダ島のヴァシリキへ向かう島内フェリーで、ヨーロッパ屈指の美しい断崖ビーチを巡れます。有名なミルトス・ビーチもその一つです。ここではメルテミの風を避けやすいのも魅力です。
安く短く楽しむルート(週末〜5日間)

アテネ→エギナ島→イドラ島。サロニコス湾の島々は、アテネのすぐ近くにあります。ピレウスからエギナ島までは40分、車が走っていない静かなイドラ島までは2時間弱です。アテネのホテルを拠点に、すべてを日帰り旅行として巡ることもできます。
アイランドホッピングで泊まる場所
アイランドホッピングでは島ごとに宿を予約するため、変更しやすい予約を選ぶと安心です。島では港や中心街にできるだけ近い宿を選ぶと、スーツケースを持って長距離を移動せずに済みます。アテネでは、ピレウスへ向かう地下鉄の駅に近いホテルが便利です。
💡宿泊のヒント:宿はいつもBooking.comで探しています。キャンセル条件がよい宿を見つけやすいからです。アイランドホッピングでは、メルテミでフェリーが欠航したときに、予約を問題なく変更できることが大きな安心につながります。
繁忙期に人気の島へ行くなら、宿も早めに予約してください。サントリーニ島やミコノス島では、出遅れると高額な宿しか残っていないことがあります。
周辺情報
出発前に、ギリシャについて書いたこちらの記事もご覧ください。
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ギリシャのレンタカー料金を比較 →よくある質問
アイランドホッピングとは何ですか?
アイランドホッピングとは、1回のバカンス中にフェリーを使って島から島へと渡り歩く旅のスタイルです。ギリシャでは複数の島を一度に楽しむ人気の方法で、たとえばミコノス島、ナクソス島、サントリーニ島を巡る定番ルートなどがあります。ポイントは同じ諸島グループ(キクラデス諸島、イオニア諸島など)からフェリー航路でよく結ばれた島々を選ぶことです。
アテネのどの港から島行きフェリーが出ますか?
アテネには3つの港があります。メインはピレウス港で、キクラデス諸島、クレタ島、ドデカニサ諸島への船が発着し、地下鉄(ブルーライン3号線)でアクセスできます。空港に近いラフィナ港はミコノス島、アンドロス島、ティノス島方面を運航。最小のラヴリオ港はケア島とキスノス島向けです。ご自分の船がどの港のどのゲートから出るか、必ず事前に確認してください。
ギリシャのフェリーチケットはいつどうやって買えばいいですか?
チケットはオンラインの比較サイト、FerryhopperまたはFerries.grで購入するのがおすすめです。全社の便がまとめて表示され、eチケットがスマホに届きます。ハイシーズン(7月・8月)とギリシャの祝日前後は数週間から数か月前に予約しないと満席になります。5月や10月なら数日前でも間に合いますが、オフシーズンは便数が大幅に減るので注意してください。
大型フェリーと高速カタマラン、どちらがいいですか?
大型フェリー(ブルースターなど)は遅くて安いですが、波があっても安定して運航されます。高速カタマラン(シージェッツなど)は所要時間が半分で済むものの運賃は約2倍高く、波に敏感なため強風メルテミで欠航することがよくあります。メルテミが最も強く吹く7月・8月は、時間がかかっても大型船のほうが確実です。
10日間で何島回れますか?
10日間なら2〜3島が理想的で、それ以上はおすすめしません。島間の移動は最低でも半日かかりますし、各島には少なくとも3泊しないと、ずっと移動しているだけという感覚になってしまいます。ここでは少ないほうが豊か。荷造りとフェリー探しに追われるのではなく、じっくりと島の雰囲気を味わう時間が持てます。
アイランドホッピング中、出国便の当日にフェリーに乗っても大丈夫ですか?
絶対におすすめしません。日本へ帰る便の前夜は必ずアテネ、または飛行機が出発する島で泊まるようにしてください。メルテミの強風でフェリーが欠航すれば飛行機に乗り遅れます。このリスクを避けるには、予備日を設けて最終夜は出発空港に最も近い場所で過ごすよう計画してください。
