ハンガリーはチェコからすぐ行ける国です。それでも出発前には、旅費はどれくらいかかるのか、いつ行くのがいいのか、個人旅行とツアーのどちらにするか、迷うものです。ブダペスト、温泉、バラトン湖、ワイン産地……行きたい場所はたくさんあるのに、旅の段取りを考えると少し立ち止まってしまいますよね。
このガイドは、そんな旅の計画を楽にするためのものです。毎朝更新するツアーと航空券の最新料金に加え、私たちが実際に旅して得たコツや関連記事、余計な出費を抑えるための予約のタイミングをまとめました。

ハンガリーの見どころと楽しみ方
ハンガリー旅行の多くはブダペストから始まります。それも納得で、この街だけで1週間過ごしても、まだ見足りないほどです。行き先に迷ったら、スマートフォンで見られる地図付きのブダペストのおすすめスポット66選を参考にしてみてください。
- 国会議事堂からセーチェーニ鎖橋を渡り、王宮の丘へ向かうドナウ川沿いの散歩。特に夕暮れ時がきれいです。
- 温泉は、いわばハンガリーの国民的な楽しみです。壮麗なセーチェーニ温泉からブダペスト郊外の静かな温泉まで、行き先はハンガリーの温泉おすすめ13選にまとめました。
- ブダペストはカフェや朝食のお店も驚くほど充実しています。私たちのお気に入りはブダペストのおすすめカフェ12選で紹介しています。
- アドベントの季節には、街の表情が一変します。ブダペストのクリスマスマーケットは中欧でも特に美しいものの1つです。
- 首都の外なら、中欧最大の湖バラトン湖、ワイン造りでも知られる歴史あるエゲル、センテンドレ近郊のドナウベンドも訪れる価値があります。
ハンガリーへの旅行におすすめの時期
ハンガリーはほぼ1年中楽しめますが、季節によって旅の目的が変わります。街歩きに最も快適なのは5月、6月、9月。暖かくても蒸し暑すぎず、街も真夏ほど混みません。
夏(7月~8月)はバラトン湖で水遊びを楽しむ季節ですが、ブダペストは乾燥した暑さに見舞われ、気温が35°Cを超えることもあります。暑さが苦手なら、この時期は避けるのが無難です。一方、10月は温泉や落ち着いた週末の街歩きにぴったり。その理由は10月の旅行先を紹介する記事で詳しく書いています。
アドベントにも特別な魅力があります。クリスマスマーケットはおおむね11月半ばから1月初めまで開催されます。寒くて日も短いですが、そのぶん街の雰囲気を存分に味わえます。
ハンガリーで何を楽しむか迷ったら、こちらをどうぞ。私たちが実際に訪れ、また行きたいと思った場所から選んだ、おすすめの体験です。
- セーチェーニ温泉:冬でも屋外で温かい湯に入れる、外せない定番です(詳しくはハンガリーの温泉ガイドへ)。
- 夜のドナウ川クルーズ:ライトアップされた国会議事堂や橋を水上から眺める時間は忘れられません。
- 街のカフェで朝食:私たちのお気に入りはブダペストのカフェガイドで紹介しています。
- 王宮の丘を散歩:ペスト側を一望できます。
- 聖イシュトヴァーン大聖堂そばのクリスマスマーケット:温かいパンチ、クルトシュカラーチ、そして華やかな雰囲気を楽しめます(マーケットガイドもどうぞ)。
- エゲルのワインセラーで試飲:名高いエグリ・ビカヴェールを産地で味わえます。
ハンガリーへの行き方
チェコからハンガリーへは車でも直行便でも行きやすく、プラハからブダペストまでは約530km、車で5~6時間です。直通の鉄道やバスもあり、航空券より安く済むことも珍しくありません。到着後の市内移動についてはブダペストへの行き方と市内交通のガイドで紹介しています。
空路なら、プラハからハンガリーの主要空港であるブダペスト空港(BUD)への直行便があります。飛行時間は約1時間15分。週末だけの短い旅やお得な航空券が見つかったときには便利ですが、これほど近い場所なら鉄道や車のほうが実用的なことも多いです。
現地でのレンタカー
ブダペストだけなら車は不要です。むしろ駐車場探しや料金が負担になり、公共交通機関や徒歩のほうが身軽に移動できます。レンタカーが役立つのは、バラトン湖やワイン産地、小さな町、鉄道では行きにくい温泉など、郊外を巡るときです。
- レンタカー比較サイトで料金を比べ、事前に予約しましょう。現地手配は高く、選択肢も少なくなりがちです。
- 保険と保証金の額を確認しましょう。カードに数千Ftが一時的に確保されることもあります。
- ハンガリーの高速道路には電子道路通行証(e-matrica)が必要です。レンタカー料金に含まれているか確認しないと、罰金を科されるおそれがあります。
ハンガリーの宿泊エリア
ブダペストでは、できるだけ中心部に泊まると移動の時間も手間も省けます。人気なのはペスト側(5区、6区、7区)で、川沿いやレストラン、廃墟バーにも歩いて行けます。静かに過ごしたいなら、比較的安い宿も見つかるブダ側がおすすめです。
- ホステルとアパートメント:カップルにもグループにも、立地と料金のバランスが良好です。特に7区が狙い目です。
- 朝食付きホテル:週末の街歩きに快適な選択肢。早めの予約がおすすめです。
- 温泉ホテル:ブダペスト以外のヘーヴィーズ、エゲル、ハイドゥーソボスローなどでのんびり過ごすのにぴったりです。
- バラトン湖周辺:ペンションやアパートメントが中心です。夏はかなり早めに予約しましょう。
ツアー旅行と個人旅行、どちらを選ぶ?
ツアーが向いているのは、こんなときです。
- 交通手段と宿泊をまとめて手配したいとき。
- 温泉やウェルネスで過ごす旅で、手配の手間を省きたいとき。
- 旅程を組んだり、自分で料金を比較したりしたくないとき。
個人旅行が向いているのは、こんなときです。
- 主な目的地がブダペストのとき。週末の個人旅行にもぴったりの街です。
- 旅のペースもルートも自分で決めたいとき。
- チェコから車、直通の鉄道やバスで行けるとき。
私たち2人は、ハンガリーへはほとんどいつも個人旅行で出かけます。近くて移動が簡単ですし、ブダペストも自分たちで無理なく楽しめます。一方、温泉でゆっくり過ごすなら、必要なものがセットになったツアーの快適さも魅力です。
予算:ハンガリーの1日の費用
| 旅のスタイル | 宿泊費 | 食費 | 交通費・アクティビティ | 1日の合計 |
|---|---|---|---|---|
| バックパッカー | 400~9 400 Ft(ホステル) | 300~7 000 Ft | 200~5 500 Ft | 約1 000~21 900 Ft |
| 標準 | 900~23 400 Ft(アパートメント/3つ星ホテル) | 500~12 500 Ft | 400~10 900 Ft | 約1 800~46 900 Ft |
| ゆったり | 31 200 Ft以上(4つ星ホテル/温泉ホテル) | 900~23 400 Ft | 12 500 Ft以上 | 約62 500 Ft以上 |
料金は2人で宿泊した場合の、1人1日あたりの目安です。ハンガリーはEUの中でも旅費を抑えやすい国。数百Ftでもおいしい食事ができますが、ブダペストの観光中心地では値段が上がります。
計画段階で節約する方法
- 航空券:近場だけにセールは不定期です。こまめに料金をチェックし、安くなったタイミングで購入しましょう。航空券は私たちの検索ページで探せます。
- ブダペストの宿泊:立地と料金のバランスがいい宿から埋まります。アドベントや夏は2~3か月前に予約しても早すぎません。おすすめの宿泊先はこちら。
- クリスマスマーケット:週末は料金も混雑もピークになります。可能なら平日に出かけましょう。
- 出費がかさみやすい場所:空港の両替所、予約なしで乗るタクシー、主要観光地のすぐそばのレストランです。脇道に数m入るだけで、3分の1ほど節約できることもあります。
- ツアーとアクティビティ:温泉滞在やクルーズは、特に繁忙期には事前予約を。最新のツアー情報と早めに予約したいものもチェックしてみてください。
実用情報
- 通貨:ハンガリーフォリント(HUF)を使います。ユーロやチェココルナは基本的に使えません。カードはほぼどこでも使えますが、市場や小さなお店のために現金も少し用意しましょう。
- 言語:ハンガリー語は難しいですが、ブダペストなら英語でたいてい困りません。
- 通信:ハンガリーはEU加盟国なので、チェコの回線ならEU域内ローミングが利用できます。契約プランでEU域内のデータ通信が使えない場合は、オンラインで数分で開通できるeSIMが便利です。
- 安全:治安は良好ですが、公共交通機関や市場ではスリに注意しましょう。割高な両替所や無認可のタクシーにも気をつけてください。
- ひとこと:両替は空港より市内で。空港のレートはかなり不利なことがあります。



